アートメイクをするとMRI検査ができなくなる?火傷の危険性?【医師監修】

常に理想の眉やアイラインでいられるアートメイクは幅広い世代から注目を集めています。

アートメイクは刺青のように色素を入れて、色を定着させる技術。刺青と同じように、メリットもあれば当然デメリットもあります。

そのうちの一つとして「MRI検査を受けられない可能性がある」ことが挙げられます。

今回は「アートメイクはしたいけど、MRI検査が受けられないのは困る」という方に向けて、アートメイクをしながらMRI検査を受ける方法を解説します

また、アートメイクの専門家であるJuno women’ beauty 渋谷宮益坂院院長の下平先生にも解説していただいてます。アートメイクをしたい方必見の内容となっております。

アートメイクの専門家

ジェネラルクリニック
小川奈津希院長
小川奈津希 アートメイク専門家医学部学生時代からアートメイク施術を始めました。医師として女性の味方であるべく産婦人科の診療をベースに、栄養学にも精通し美容内科・美容皮膚科、予防医学も取り入れ診療しております。六本木駅から徒歩1分「ジェネラルクリニック 」院長。

アートメイクをするとMRI検査が受けられないって本当?

疑問

結論から言うと、使用する色素次第でアートメイクをしててもMRI検査を受けられます

MRIとは磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging)の略です。

脳や血管、子宮の検査を得意としており、MRI検査でしか描写できないものもあります。

つまり、MRI検査を受けられないと病気の発見が遅れてしまう可能性があるのです。

MRI検査
引用:AIC八重洲クリニック

名に「磁気(Magnetic)」とつくように、MRI検査では強い磁石と電磁波を使って体内の様子を断面図として描写します。

そのため、磁気に反応するものとともに機械に入ると、熱傷や画像の歪みなどが起きる危険があります

アートメイクでは色素に鉄が含まれており、これがMRIを行う際に反応してしまう危険があると考えられていました。

現在、アートメイクに使用する色素の安全性が高まり、MRI検査に問題ないほど鉄の含有量が少ない色素がほとんどです

とはいえ、クリニックによって使用する色素は異なるため、MRI検査が可能な色素かは必ず確認しましょう。

アートメイクをしてMRI検査を受ける際の注意点

注意

ここからはアートメイクをしてMRI検査を受ける際の注意点について解説していきます。

クリニックで使用している色素を確認する

アートメイク 色素

MRI検査が可能な色素かどうかは、クリニックのホームページやカウンセリングで確かめられます。

基準が厳しいFDA認定を受けている色素なら鉄の含有量が少ないので安心です

ただ、FDA認定を受けていても超高性能なMRIマシンだと反応してしまうことがあるので注意が必要です。

この後、人気クリニックのアートメイクはMRI検査可能なのかを調査しているので、そちらも合わせてお読みください。

MRI検査の前にはアートメイクをしていることを申告する

カウンセリング

MRI検査前には必ずアートメイクをしていることを医師や検査担当者に伝えましょう

アートメイクに限らず、金属が含まれている可能性があるものには注意してください。

MRI検査を受ける際の注意
  • マスカラやアイラインなど磁性体が含まれているもの
  • カラーコンタクトレンズ
  • 腕時計やメガネ
  • 鍵や携帯電話
  • 金属製のワイヤーが入っている下着
  • 心臓ペースメーカー
  • 人工内耳・人工中耳
  • 避妊リング

検査中でも不快感やアートメイクの施術部に熱を感じたら、すぐに検査を中止してもらいましょう

アートメイクの施術部位によっては検査に影響が及ばない場合もあります。

例えば、眉やアイラインのアートメイクを施している場合、下半身のMRI検査ならば検査に問題はありません。

念の為このような場合もアートメイクをしている旨は申告しましょう。

アートメイクをしてMRI検査をすると、やけどの危険がある?

極めて低いですが、MRI検査を行うとやけどする可能性があります

先ほど解説したように、MRI検査では強い磁石と電磁波を使って体内の様子を断面図として描写します。

アートメイクに含まれる金属成分が検査で使われる電流に反応してしまい、やけどを引き起こすことがごく稀にあります。

ほとんどの検査では問題ないため、医師とよく相談した上でMRI検査を受けましょう

小川奈津希 アートメイク専門家
ジェネラルクリニック院長
小川奈津希
医学部学生時代からアートメイク施術を始めました。医師として女性の味方であるべく産婦人科の診療をベースに、栄養学にも精通し美容内科・美容皮膚科...

使用する色素(ピグメント)に微量ながら金属成分が含まれていることが多いため、金属に反応して火傷のリスクが心配されます。

ボディに刺青が多く入っているようなケースでも火傷が生じる可能性はとても低いとは言われております。

MRI検査中に熱感を感じる場合はすぐに技師に伝え、熱を感じる部分を冷やしながら検査を続けるなど工夫もできます

人気アートメイククリニックを調査!MRI検査ができるアートメイククリニックはどこ?

ここからは、人気のアートメイククリニックのアートメイクはMRI検査が可能なのかを調査しました。

調査方法は公式ホームページで色素に関する情報を探し、記載がない場合はメールで問い合わせを行いました。

クリニック名 色素 カウンセリング 眉アートメイク2回の料金
エムビューティークリニック
エムビューティークリニック ロゴ
染料も認証機関の安全データを取得した体に害のない成分を使用 無料 78,000円〜148,000円
クリニーク大阪心斎橋
クリニーク大阪心斎橋 ロゴ
FDAに認可されたものを使用 無料 54,800円
銀座よしえ
銀座よしえクリニック ロゴ
×(確認取れず)
当日に施術する場合に限り無料
100,000円〜120,000円
湘南美容クリニック
湘南美容クリニック ロゴ
染料も認証機関の安全データを取得した体に害のない成分を使用 無料 71,690円〜96,140円(モニター価格)
ウェルネスビューティークリニック
ウェルネスビューティクリニック ロゴ
MRIを安全に受けられる植物性の色素を使用 無料 69,800円

今回調査したクリニックは安全性の高い色素を使用していましたが、MRI検査を受けられるかについてはほとんど確認できませんでした。

クリニックによってはホームページに色素に関する情報が記載されてないので、カウンセリングに行き、スタッフの方にMRI検査は可能なのかについて尋ねてみるのがおすすめです。

小川奈津希 アートメイク専門家
ジェネラルクリニック院長
小川奈津希
医学部学生時代からアートメイク施術を始めました。医師として女性の味方であるべく産婦人科の診療をベースに、栄養学にも精通し美容内科・美容皮膚科...

心配なお気持ちをきちんと聞いて説明してくれる医師がいるクリニックがオススメです

当院院長は、眉、アイライン、リップとアートメイク入っており数回MRI検査を受けて自ら実験もしております。

”アートメイクをするとMRIはできない?やけどのリスクはあるの?”まとめ
MRI検査

鉄の含有量が少ない色素を使用しているクリニックを選べば、アートメイクをしてもMRI検査を受けられます

特に基準が厳しいFDA認可の色素だと安心です。

MRI検査が可能な色素かどうかは、クリニックのホームページやカウンセリングで確認できます。

また、MRI検査の前に医師や担当技術者にアートメイクをしている旨を伝えるのも忘れないでください。

アートメイクをすると忙しい時でも常に美しくいられますし、メイクが水や汗で落ちる心配がないのでイベントも全力で楽しめます。

アートメイクをして、楽しい日々を送りましょう。